
留学はお金持ちしか出来ない?
私は自分がアメリカ留学していたこともあり、将来的に息子にも同じような経験をさせたいと考えています。
皆さんは大学留学するのに必要な金額ってご存知でしょうか。
- そりゃ高いんじゃないの?
- 留学なんてお金持ちだけしか行けないでしょ・・・
そう思われた方が多いと思います。
それ、半分正解です。
なぜ半分だけかと申しますと、
コストを下げて留学する方法もあるからなんです。
最近は大学生の状況による地方の過疎化が言われるようになってきましたが、ざっくりと
東京の私大に通うのと同じくらいのコストで留学可能
と思って頂ければと思います。
次からは、その方法を3つお教えしますね。
低コストで留学する方法
- 資金繰り計画を立て、円高時にまとめて外貨を購入しておく
- パブリック、サブアーバン以下を狙う
- 奨学金を狙う
- (裏技)コミカレから編入
円高時にまとめて外貨を購入しておく(資金繰計画を立てる)

当たり前ですが、為替は常に動きます。
投資であれば相場によっては待つという選択肢も取れますが、海外で外貨を使う留学生はそうもいきません。
生活するのに必要となるのは、円ではなく外貨なのです。
外貨が無くなれば、学費、家賃、食費...諸々全ての支払いが出来ません。
まさに、生活に直結する問題となります。
そこでおすすめするのが、
- 一学期を過ごすに必要となる金額を予定しておくこと=資金繰り計画を立てておくこと
- 自分の仕切レートを決めておくこと
です。
これで、まず一学期分の円建て予算を決めることが出来ます。
あとは自分の仕切りレートより円高になったら、外貨を買い増して行きましょう。
結果円が余ることになるかもしれませんので、その際は来期の予算に組み込みましょう。
あまりに実勢と離れたレートを設定してしまうと、いつまでたっても外貨購入が出来ないことになってしまいます。
そこで、企業の社内レートを参考にしましょう。
トヨタなどの輸出企業が、四半期もしくは半期ごとに自社の社内レートを発表します(ただしマイナーカレンシーの場合は、発表が無い場合もあります。)
この社内レート、実相場にも結構影響しますので、参考にしない理由はありません。ぜひ参考にしましょう。
Public、かつSub Urbanを狙う

PublicとPrivate
Public、つまり公立大学はPrivate、つまり私立大学に比べると学費が安い傾向があります(もちろん例外もあります)。
ただしPublic Universityであっても、学費がfor In StateとOut of Stateで大きく異なる場合がほとんどです。留学生たる皆さんはしっかりとOut of State用の学費を確認するようにしてください。
なおPrivateのほうが人数が少ない分大学から細かなサポートを受けられる...とよく言われますが、私はPublic Universityで不便を感じたことはありません。
そもそもサポートを受けずとも、自分でできれば良い話です。

もしそのPrivate Universityに大きな特徴(例えば超有名教授がいる、専攻分野に非常に大きな強みを持っている等)が無いのであれば、コストを抑えるという観点でPublic Universityを検討した方が、留学の選択肢が広がると考えましょう。
UrbanとSub Urban
当たり前のことですが、都心とそれ以外では生活費が異なります。
例えば東京に住むのと鳥取に住むのとでは、全く生活費が異なりますよね?
同様にNew YorkとUtahでは、全く生活費が異なります。
一方で都心にいることで色んな価値観に出会い、自分の可能性を広めることも出来るでしょう。
したがってあまりに人気のないRuralまでは行かない、Sub Urbanレベルに位置する大学を狙いましょう。
Sub Urbanであれば、車に乗って移動すれば近くに大きな都市があるはず。

奨学金を狙う

成績がある程度良ければ、奨学金を受けることが出来ます。
様々な団体がプログラムを設定していますが、共通しているのは奨学金には主に2つのパターンがあるということです。
一つ目は返済義務のある「貸与型」、もう一つは返済不要の「給付型」です。
言わずもがな、後者のほうがそっくりそのまま奨学金を貰えるので狙う価値が高いといえます。
なお奨学金は、留学後にその大学から成績優秀生として受けることも出来ます(大学によりますが)。
ただし基本的には優秀な成績をキープすることが前提となるので、留学検討段階ではあまり予算に組み込まないようにしましょう。
(裏技:アメリカの場合)コミカレから単位トランスファーする

最後にCommunity College(=コミカレ)からの単位トランスファーという方法もご紹介しておきます。
コミカレとはいわゆる二年生短大のことで、その名のとおり学生の受け入れ間口が広いのが特徴です。
そもそもアメリカの大学にはいろんな年齢層がいますが、コミカレはさらに層が厚く、社会人やシニア層が多く学んでいます。
その性質から学費が非常に安く、4年生大学の数分の位置となることが多いです。
また単位を得やすくA評価を取りやすいのも特徴です。
アメリカでコミカレから大学に単位をトランスファーするのは頻繁に行われており、日本で想像する転学よりはるかに簡単な手続きで済みます。
留学先には4年生大学を選び、その一部の単位をコミカレで安価で取得して4年生大学へトランスファーすれば、コストダウンすることができます。
なお、コミカレでは大学でアッパークラスと言われる大学三年生以上のクラスはなく、コアクラスと言われる基礎クラスのみが学べます。
よって、例えばコアをコミカレで・アッパーを大学で取得すればコスト削減出来るでしょう。
- コミカレで取得した単位を4年生大学へトランスファーした場合の単位数は、カウントされるものの成績評価はつきませんので注意しなければいけません。
一般的にアッパーよりコアの方がA評価を狙いやすいため、卒業時の成績評価に不利に働く可能性があります。
- 大学によってはその大学で取得すべき単位の最低数が定められており、併せて注意が必要です。
- コミカレでの経験を得られる代わりに、大学での貴重な学びの機会は減ることになります。どちらを優先するかは事前によく検討すべきです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
高いと思われがちな留学費用ですが、様々な工夫をすることでかなりコスト削減することが出来るんです。
実際、私はアメリカに4年間留学しましたが、地方から上京し東京で私立大学に通うのとさほど変わらないコストで卒業することが出来ました。
皆さんもコストを理由に諦めるのではなく、上記の様々な方法を検討して自分のベストな方法を探してみてください。
